タイヤ編
久々の第7弾です。
ところで“ TRY IT YOURSELF ”では具体的にこういうことをすれば良いとはあえて語っていません。
様々なヒントの中から、自分なりに納得できるテクニックを身に付けていく事に重点をおいているからなのです。
仕入れた知識を鵜呑みにするのではなく、自分自身であれこれ考え、試行錯誤を繰り返し、納得することが最も確実な上達への道であり最大の自信にもつながると思います。
さてさて、ハイスピードサーキット走行にハマって抜け出せないわりと初級から中級レベルと思われる方々の中で、“タイヤが急に滑るかもしれないところが怖い”とか、“あえてタイヤを鳴かせないと攻めた気がしない”という、不安を抱いていたり少し方向がそれてしまっている方も実は多いかと思います。
しかしベテランでも、思ってもいない所でタイヤが急に滑るのは怖くもあり、スピードは違えども多少は鳴かせたりしています。
今回は“PART7”と言う響きにもふさわしく、ついに、とうとうコーナーリング中のタイヤの使い方・考え方について勝手に語ってみたいとおもいます。
(アンタ誰よと言う方・・自己紹介←click)
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同レベルの車両という事を前提として、ある程度の経験と技術があると、それぞれのドライバーは異なる運転スタイルを持ちながらも、ほとんど同じ様なラップタイムで走行してしまうことは珍しくありません。
そこには何か共通点があるはずで、その最も重要な要因としてタイヤの使い方が挙げられます。
走行中のタイヤの状況をよく把握し、その性能を最大限に引き出せるテクニックを持つドライバー達は、ドライビングスタイルが違っても同じようなラップタイムを出してしまうのです。
それはタイヤを上手く使えるようになる事が最低条件で、車の性能をほぼ100%近く引き出すためには避けて通れない課題でしょう。
1,0t〜1,5tの重量物を運ぶ時、路面との接点は4本のタイヤしかなく、走行中のタイヤの状況を良く理解する事が重要です。
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しかしこのテクニックを、言葉で説明するには非常に難解であり、既に先人達が様々な表現方法で解説されてきていますが、なかなか困難なジャンルのようです。
そこでココでは“まるしぶ流”でいってみたいと思います。
基本的なタイヤの構造や特性、走行中のスリップアングルやコーナーリングパワーなど、なんだか難しい話は除いて、「優しげな語り口調」で行きたいと思います。
タイヤは中に空気が入ったゴムで、このよじれ加減を走行中に感じることは、非常に重要です。
その構造上、横方向に力がかかるとよじれます。
例えばコーナーリング中の車の、前または後からの写真をよくよく見てみると、タイヤがまさにホイールから外れんばかりに変形しているのが分かります。
「コーナーリング中のタイヤってこんなになってんだ〜」
私もはじめて見た時そう思いました。
この現象を分かりやすく想像して頂くには、下敷きにこすりつけた消しゴムを思い浮かべてみるといいでしょう。
強く押し付けて横にずらそうとすると摩擦力が大きくなって、よじれ加減も大きくなるのがよく分かります。
そこで、4つの消しゴムに乗っかって走り出してみましょう。
加減速や蛇行をすると、それぞれの消しゴムを押し付けようとする力は常に変化し、摩擦力とよじれ具合の変化もなんとなく想像できると思います。
ホヮホヮホヮヮヮ・・・(想像中)
減速のコーナーリングではフロントのアウト側が、加速のコーナーリングではリアのアウト側が特に押さえつけられ、よじれ具合もフロントとリアで異なっています。
その中間では前後のアウト側が程よく押さえつけられて、なるほど横Gに強そうです。
・・・・ホヮホヮホヮン
強くこすりつければ摩擦力も大きくなりますが、より大きなGがかかればいつかブレークします。
まずはこれを理解して実際の走行中にグリップ感を感じ取るセンサーを鍛え上げてみましょう。
全く滑らない、または大きく滑らせるのは簡単です。
その中間の滑るか滑らないかの、それはそれはとてもチョー微妙な状況を感じ取れるよう、「思わず息止めてたっ!」と言わんばかりに追求していくのです。
日ごろ私達は、職場の人間関係や親戚との付き合い加減、焼き魚の塩加減や風呂の湯加減など、人生にはほどよい加減が必要だと良く理解しています。
お金は有りすぎても無さすぎてもどうかとか、
美人すぎてもブサイクでもウンヌン・・・
・・・何はともあれ、タイヤにも「ほどよい加減」が大切なようです。
まさにこの感覚を言葉に置き換え表し伝えるのは非常に困難で、自己流ながらもあえて表そうとするならば、それは無数のあくびを誘発してしまう事になりそうなのでやめておきます。あえて一言で言うなら・・「こんなもんだんべ」・・
私の表現が下手な点は以心伝心でご理解お願いします。
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さて、タイヤの限界点付近の状況はなんとなくつかめて来たとしましょう。
次に必要となってくるのはバランスの取り方です。
進入でフロントが徐々に滑り出している。
しかしこのままではもっと滑り出してラインを外してしまう。
そこでブレーキを踏み足しフロント荷重を意識した。
そうしたらもっとフロントは滑り出した。
どアンダーである。
進入でフロントが徐々に滑り出している。
しかしこのままではもっと滑り出してラインを外してしまう。
・・と思いつつ、何も出来ずただハンドルを切り足していったら急にフロントが入り出しリアのほうが滑り出した。
アンダーオーバーである。
やたらとフロントの入りが良い。
ハンドルを切れば素早くノーズが向きを変えてくれる。
これは速いかも!
減速と共に思い切り良くコーナーへ入っていったら急にリアが滑り出し、あっけなくスピンした・・
オーバーステアである。
ハイスピードになっていくほど、ブレークしていく確立は高くなり危険度も増していき、しかもその原因となるパターンは様々です。
フロントまたはリアが滑り出そうとする時、その原因に応じて対応策を取る必要があります。
どうすればブレークさせずに上手くバランスを保ち、高次元なコーナーリングへともっていくことが出来るのでしょうか?
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私を含めこれをお読みの方々も、ぼちぼち頭がブレークしそうになってきたかと思いますので今回はこの辺で。
素朴な疑問やご感想をお寄せください。
それではまた次回!!
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